魔神英雄伝ワタル2

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ストーリー

第31話

シネマの町に闇がくる!

険しい岩山を越え、ワタルたちは映画の都・ハリボテウッドに到着した。ところが、そこで上映されている映画は、ワタルたちが悪役のものばかり。監督はドワルダーの手下、オスカー・カントックだ。カントックの映画はどれも物騒なもので、撮影につき合わされる人々もほとほと困り果てていた。
 町の人々を救うため、撮影現場に乗り込むワタルたちだが、逆に捕らえられ迫り来る魔界の闇にさらされることに! 不思議な力の作用で危機を脱したのも束の間、今度はワタルが「ワレワレマスク」を被せられてしまう。「ワレワレマスク」は被ったら最後、必ず仲間割れを起こすという恐ろしいシロモノだ。

第32話

ヒミコの夢はどんな夢?

聖なる炎を求め星天界を訪れたワタルたちは、そこでカモシレーヌと再会する。彼の正体は星天界を司る神で、ワタルたち一行に松明をともす資格があるか否か判断しかねていた。救世主ワタルの力を試すため、魔神・炎神丸で挑んでくるカモシレーヌ。ワタルも龍星丸で応戦するが、炎神丸には必殺の光龍剣もきかない!? ガク然とするワタルに、カモシレーヌが語りかける。「お前はまだ、龍星丸の本当の力を知らぬ」――と。
 ワタルから龍星丸を取り上げたカモシレーヌは、一行にそれぞれの「愛」を探すよう命じる。これをクリアすれば、星天界の聖火をもらえるのだ。カモシレーヌに指名され、ヒミコはひとり「愛」探しの旅に出かけるのだった。

第33話

海に見つけた真実の愛!

星天界の聖火を手に入れるため、それぞれの「愛」を探すことになったワタルたち。「笑顔」という「愛」を見つけたヒミコ、今度は海火子の番だ。ところが、海火子には自分の「愛」がどこにあるのかすら分からない。カモシレーヌは海火子が肌身離さず持ち歩いている玉を取り上げ、父を信じ切れぬ「心の曇り」を指摘する。そう、海火子の胸の玉には、彼の父親が封印されているのだ。
 気がつくと、海火子は生まれ故郷・モリト村に放り出されていた。戸惑いつつ生家を訪れた彼は、そこで若き日の父・イサリビと、出産を間近に控えた母・ワダツミを目撃する…。

第34話

クラマ! 愛ふたたび!

星天界で「愛」を探す試練を乗り越えたヒミコと海火子。次はクラマが「失った愛」を取り戻す番だ。かつて、クラマにはユリアという恋人がいた。彼女と出会う以前のクラマは、無茶をやっては他人を傷つけるような人間だった。悪い仲間とつるみ、対立するチームと争い続ける日々。そんなクラマに、ユリアは「愛」を教えた。彼女とともに生き、彼女を守り続ける……だが、クラマのささやかな夢は、いとも簡単に破れてしまった。ユリアが止めるのも聞かず、敵チームとの決闘にのぞむクラマ。そして彼女は、敵の凶刃からクラマをかばい、あっけなく命を落とす。ユリアに心配をかけぬよう、クラマはこの決闘を最後に仲間から抜けるつもりでいたのに。恋人の亡骸を抱き、クラマは声の限りに泣いた――。

第35話

花と剣!シバラクの愛

カモシレーヌが与えた「愛」探しの試練、次はシバラクの番だ。剣の道とは、おのれを守り、敵を討つことだと言うシバラクに、カモシレーヌは一輪の花を突きつける。
 気がつくと、シバラクは修業時代の自分に戻っていた。むやみに剣を振り回し、ただ乱暴を働くだけの毎日。そんなある日、酔いにまかせて町で大暴れしたシバラクは、謎の剣士にそれをたしなめられる。これを逆恨みし、仲間とともに剣士に斬りかかるシバラクだが、歯が立たぬどころか逆に返り討ちにされてしまう。「お主にこの花が斬れるかな?」――その言葉はシバラクの耳に焼き付つき、いつまでも離れることはなかった…。

第36話

輝く明日に向かって

星天界の聖火を手にするべく、それぞれの「愛」を探し出した仲間たち。最後は、いよいよワタルの番だ。ワタルが送り込まれたのは、地球最後の日を明日にひかえた現実世界だった。膨張した太陽が地球を飲み込むのは、翌日の朝。もはや、人々は明日の太陽を拝むことすらできなくなるのだ。ありもしない避難場所を求めて人々が逃げまどう中、ワタルはひとりの画家と出会う。彼は翌朝には描き上がると語り、取り乱すことなく黙々と絵筆を走らせている。壁に描かれているのは太陽と海、それは全ての命の源にして、人間の故郷でもある。なぜ、人間に命を与えてくれた太陽が、今度は人間を滅ぼそうとするのだろう? ワタルの素朴な疑問に、画家は人間が驕り高ぶったからだと答える…。

第37話

闇夜のカラスにご用心?

カモシレーヌの導きで真の姿に覚醒した龍星丸。その力に目をつけたドワルダーは、ワタルを魔界に引き入れるべく、女暗殺者・マーダレスに「暗黒の矢」を授けるのだった。
 一方、「聖なる松明の火」を手に入れたワタルたちは、第五星界の町・オレントンにたどり着いた。「光の女神像」があるという町・アンハッタンを目指す一行だが、辺りはすっかり魔界の闇に包まれ、思うように進むことができない。松明の光を頼りに暗闇を行く中、謎の魔物に襲われたワタルたちは町の少女・ティラミスに救われるのだった。

第38話

さよならシバラク先生

マーダレスが放った矢を間一髪でかわしたワタル。暗殺者の追跡をクラマに任せ、一行は「光の女神像」があるというアンハッタンの町へと向かうことになった。ところが、町はすでに魔物たちで埋めつくされており、女神像に近づくのも容易ではない。ワタルたちは知恵を絞り、海火子のモリにロープをくくりつけ、ビルからビルへ綱渡りをしながら女神像を目指すことにした。そこに第五星界のボス、ワイヤッテ・オルネンが現れ、あの手この手で一行の行く手を妨害する。
 一方、ワタルたちと別行動を取っていたクラマは、マーダレスと対峙していた。ドワルダーの恐るべき企み、そしてワタルの危機を知った彼は、傷ついた体を引きずりつつ仲間のもとへと急ぐのだが…。

第39話

本当にホント虎王登場?

「暗黒の矢」を受け魔界の一員となったシバラクは、第七星界にあるドワルダー城に迎え入れられていた。魔界の将軍に任じられたシバラクはマーダレスを部下とし、暗黒龍の骨からある魔神を復活させる。そう、創界山において龍王丸や龍神丸と対等に戦った、あの魔界の魔神を…。同じ頃、創界山の聖龍妃は、星界山を揺るがす巨大な悪の胎動を察知していた。翔龍子もまたワタルの身に起きた異変を感じ、はるか星界山へと旅立っていくのだった。
 さて、ワタルたちがやって来た第六星界は、魔法渦巻く「おもしろマジカル」な世界。だが、一行が到着した町には人っこひとりおらず、不気味に静まり返っている。いぶかしく思いながら辺りを歩くうち、ワタルたちは何者かによって壁画の中に封じ込められてしまう。

第40話

恐怖のプンスカパワー!

ワタルたちがやって来たナステカ村には、「決して怒ってはならない」という奇妙な掟があった。村には「プンスカプンの像」と呼ばれる神像があり、これが人々の怒りを吸収して大爆発を起こすのだという。これは本来「ニコルコンの像」といい、喜びを司る神様だった。ところが、第六星界のボス・デスゴンドールが聖地アソウカを汚してからというもの、「ニコルコンの像」は村を滅ぼしかねない、「爆弾」と化してしまったのだ。
 一方、ワタルたちの所在を突き止めたデス・ゴンドールは、得意の魔術で「魔少女」を作り出し、一行が仲間割れするよう仕向ける。海火子に大切なブレスレットを奪われたと泣く魔少女。彼女がドロから生まれたところを偶然目撃していた海火子は、必死で自分の無実を訴える。だが、少女の正体を知らないワタルたちは、つい海火子に疑いの目を向けてしまう。