魔神英雄伝ワタル

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ストーリー

第31話

ヒミコの子守り大作戦!

第六界層をもとに戻すには、ババが持つ「千光の腕輪」が必要だという。手がかりを求め、ワタルたちはヘンデル村に立ち寄った。ところが、この村は子供だらけで、大人がひとりもいない。ビビデファミリーの四男、ビビデ・チビット・モレーテルが、10歳以上の村人に魔法の砂糖を食べさせ、幼い子供に変えてしまっていたのだ。さっそくチビットの城に潜入したワタルたちだが、お菓子の家にまんまとダマされ、子供にされてしまう。無事なのはただひとり、特異体質のヒミコのみ。一緒になってお菓子を食べていた虎王も、チビットに捕らえられてしまった。

第32話

最強魔法使い アラ・ビアンの逆襲!

風鈴の森は、その名の通り木に風鈴がなっているヘンな森。ここを抜ければ、ババの城に出るはずだという。しかし、風鈴の花粉がもたらす幻覚にワタルたちは森を右往左往。花粉の幻覚に酔っぱらい、眠り込んでしまったワタルたちを、鼻づまりで花粉の影響を受けなかったヒミコが、忍法「目覚まし時計」で叩き起こすのだった。
 その頃、城では、ババが度重なる失敗を四天王に責められていた。そこに現れたのが、1年前に家出した息子、ビビデ・アラ・ビアンだった。彼は修行を積み、無敵の魔力を身につけ最強の魔法使いとなって帰って来たのだ…。

第33話

あまいお誘い 恐怖の魔道門

第七界層を目の前に、ワタルたちは魔幻ゾーンに落とされてしまう。そこは、第六界層と第七界層の狭間にある世界だ。第七界層に行くには、魔道門、魔風門、魔天門、魔界門からなる「魔幻地獄門」を抜けるしかないという。おまけに、麻婆ババによってシバラク、ヒミコ、幻龍齋が人質にとらわれてしまう。3人が捕われている「魔時計」は、針がギロチンの刃になっている。針が6時を指す前に門をくぐらなければ、3人の命はないのだ。
 意を決して第一の門、魔道門に踏み込むと、そこは何とワタルがもといた現実世界。優しい両親に、大好きなユミや友達――遊ぶだけの楽しい毎日に、ワタルは次第に骨抜きにされていく。

第34話

難問、珍問 魔風門!

第二の門、魔風門に待ち受けるのは、魔の風の谷のウマシカ。その名の通り、馬の頭に鹿のツノを持つ怪物で、魔風を自在に操ることができる。ウマシカは魔風で人々を誘拐し、難題を突きつけては石像に変えていた。
 魔風によって魔の風の谷に運ばれたワタルとヒミコは、そこでウマシカと対峙する。しかし、ウマシカとの間に空気の壁が立ちふさがり、近づくことすらできない。壁を取り除く方法は、ただひとつ。ウマシカが出す3つの難問を解かなくてはならないのだ。第一の問題は、ロウソクの炎を消さずに歌を歌うこと。『STEP』を歌って失敗するワタル。続くヒミコは…。

第35話

天まで昇れ! 魔天門

ワタルが次に挑む魔天門は、「魔界のはぐれ蝙蝠(コウモリ)」こと小悪魔デブルが支配するゾーン。小さな水たまりに足を踏み入れたとたん、ワタルはその下に広がる世界――魔天門の最下層にまで落ちてしまう。出口はただひとつ、ワタルが落ちてきた水たまり=天の穴のみだ。魔天門の頂点・天の穴を目指し、険しい岩山を登ってゆくワタルとヒミコ。だが、何度チャレンジしても、すぐに振り出しに戻ってしまう。それもそのはず、ここ魔天門は挑戦者が諦めかけたり、弱音を吐いたりするたびに逆戻りしてしまう仕掛けだったのだ。そのことに気づいたワタルは「諦めるもんか!」と強く念じながら、降りてきたロープでひたすら天の穴を目指すが…。

第36話

よい子? 悪い子? 魔界門

幾多の試練をくぐり抜け、ワタルとヒミコはついに最後の門、魔界門にやって来た。創界山始まって以来、誰ひとり突破した者はいないというその内部を、慎重に進んでいく。だが、魔界門の番人であるニオー・アニヤンとニオー・オトート兄弟に悪をささやかれ、ワタルはすっかり悪い子になってしまった!? ドアクダーに忠誠を誓ったワタルは、捕らわれのシバラクたちも見殺しにする始末。魔時計の針を進めて、シバラクたちがおびえる様を楽しんでいる。そんなワタルの様子に、ヒミコはオババから教わったオマジナイを思い出す。「悪い子、悪い子、飛んでいけー!」。ヒミコに思い切り頬をつねられ、正気を取り戻すワタル。

第37話

ワタルとヒミコのアチアチアドベンチャー

ついにドアクダーの本拠地、第七界層までやってきたワタルたち。ここで、ワタルとヒミコは今までの出来事や戦ってきた敵を思い返していた。
 龍神丸との出会いで始まったワタルの旅。その後、シバラクとヒミコが仲間に加わったことによって、賑やかになっていった。各界層で、個性的な強敵とその横暴なやり方に苦しめられている人々を目の当たりにしてワタルは、龍神丸や仲間と力を合わせて少しずつ創界山の平和を取り戻していった。
※第37話は、1話~36話まで(第一界層から第六界層)の総集編です。

第38話

華麗!! 怪傑ゾロリ参上

ついに第七界層までたどり着いたワタルたちは、地底深く、溶岩の洞窟を進んでいた。そこに現れたのが、賞金稼ぎ・怪傑ゾロリが放ったアリ型の偵察メカ。ゾロリの借金返済のため、ワタルにかけられた1億クレジットの賞金を目当てに、その命を狙ってきたのだ。しかし、ワタルたちにチョッカイを出そうと地下洞窟を訪れた虎王が、邪虎丸で偵察メカを破壊してしまう。どうにか偵察メカの映像は、ゾロリのもとに届いたのだが…。
 虎王はワタルから白龍の居所を聞かれ、ドン・ゴロの知恵を借りようと家に帰ってしまう。残されたワタルたちは、かつて聖龍妃と翔龍子に仕えていたという老人・ウルバンバと出会いのチカボッコリ遺跡に案内されるだが…。

第39話

虎王は宿命のライバル

虎王からワタルたちの居所を聞き出したドン・ゴロは、地図をもって地下洞窟へと向かった。しかし、虎王のイタズラで地図にラクガキされ、おまけにゾロリに嘘の情報を吹き込まれてしまう。
 一方、白龍を探して「水晶の洞窟」を目指すワタルたちは、温泉が湧くチカチカ湖に来ていた。湖で無邪気に遊ぶヒミコと、水上スキーを楽しむ虎王だが、そこに突然、大地震が発生! あふれ出す湖水に流され、気がつけば洞窟の中。水量が次第に増していき、あと少しで天井に届いてしまう。出口を見つけようと、水底に潜るワタルと虎王。協力し、助け合う中で、虎王はワタルから「友達」という言葉を教わるのだった。

第40話

激突! 龍王丸対邪虎丸

ワタルたちはついに「水晶の洞窟」にたどり着いた。だが、洞窟内はゾロリ一味によって荒らされ、あたりは水晶のガレキだらけ。肝心の白龍は、ひときわ大きな水晶の中で眠ったままだ。ワタルは龍神丸を呼んで魔神ツインカーメンを迎え撃つ。しかし、ミイラ型に変形したツインカーメンの猛攻に、さすがの龍神丸もピンチに。そのとき、どこからともなく飛んできたミサイルがツインカーメンに命中。その一瞬を突き、ワタルは登龍剣を浴びせるのだった。
 ワタルを救ったミサイルの主は、あの虎王だった。しかし虎王はワタルに一対一の勝負を挑んできた…。