5年生に進級したワタルは脳裏に繰り返し去来する、創界山崩壊のイメージに不安を募らせていた。
ある日、ワタルは虎王と再会する。創界山に新たな魔の手が迫りつつあるらしい。
ワタルが再び創界山へと足を踏み入れると、創界山は惨憺たる有様だった。神部七龍神は石と化し、人々は戦いに疲れ果てていた。
さらに、虎王はワタルを送り届けた後、いずこかへと姿を消してしまった――。
聖龍殿へ向かったワタルの前には、魔界の邪気にあてられ意識を失った翔龍子が横たわっていた。
聖龍妃は天部界にある魔界の扉を閉ざす力があるという「拳龍の勾玉」を取りに行くようワタルに頼む。ワタルは、星界山の皇子“海火子”と共に天部界へと旅立つのだった。