真魔神英雄伝ワタル

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ストーリー

上の巻

帰ってきた救世主

救世主ワタルの活躍により平和が戻った創界山。その麓にあるモンジャ村も、ドアクダーに支配される以前の平和な日々が続いていた。ヒミコも相変わらず元気に暮らしている。その平和な村に突然、ブリキントンが1匹現れた。ヒミコは勇敢に立ち向かうが、ボロボロのブリキントンはその場に倒れてしまう。なんとそのブリキントンの正体は、やつれ切ったひとりの少女だったのだ。衰弱していたためオババ薬を煎じてもらった少女――彼女は、魔神島の魔神鍛冶師・トンカラリンの孫娘のトナリだった。突如現れた魔界の者に襲われたトンカラリンとトナリ。しかしたまたま魔神を取りに行っていた幻龍斎に助けられ、ヒミコのいるモンジャ村まで逃れてきたのだ。

その頃ワタルは、ユミとのデートを明日に控えて落ちつかない。しかし龍神丸から創界山の危機を聞いたワタルは魔神島へと急いだ。魔神山では、クラマとシバラクがドワルダー一味のキンカックとギンカックからトンカラリンを守っていた。しかし、村人を皆殺しにすると脅迫され、いたたまれなくなったトンカラリンは自ら姿を見せる。そこへ、颯爽とワタルが現れ、ブリキントンをなぎ倒す。怒りを露にしたギンカックは魔神オニベンケイを、キンカックは魔神ジゴクアシュラを呼び戦いを挑んできた。ワタルたちも魔神を呼び応戦するが、二体の魔神の強さに太刀打ちできない。倒された戦王丸の側にいたトンカラリンの前で、トナリが人質に取られ、仕方なく「龍の岬」に皇帝龍が安置していることを話してしまう。

下の巻

よみがえれ!伝説の皇帝龍

ワタルは、クラマやヒミコ、幻龍斎、シバラクとともに龍の岬をめざしていた。いち早くたどり着いていたキンカックとギンカックは、孫娘のトナリをロープで吊してトンカラリンを脅迫し、皇帝龍の在処を聞き出そうとしていた。そこを間一髪、救出に成功するワタル達一行。ヒミコが身代りの術と分身の術でトンカラリンになりすまし、敵を混乱させる。その隙にワタルは、トンカラリンに皇帝龍の眠る場所へ案内された。そこは龍の頭の形をした岬の先端で、ちょうど目の中心にある傷に、龍王の剣をはめ込むと皇帝龍が復活するというのだ。早速ワタルは剣を取り出してなんとかその傷にはめ込むと、まばゆい光を放ち、龍の口が大きく開いた。聖龍殿にまで届いたその光によってワタルたちの危機を悟った翔龍子は、邪虎丸と共に魔神島へと向かう。一方皇帝龍の場所まであとわずかというときにキンカックとギンカックは、魔神で戦いを仕掛けてきた。そこへ、虎王に姿を変えた翔龍子が邪虎丸と共に助っ人にやってきた。ワタルとクラマにキンカックが襲いかかる! 跳ねとばされ、海へと真っ逆さまに落ちていくワタル。クラマは、再び鳥の姿に戻ってワタルを助けた。そしてワタルの声に反応し、皇帝龍がついに復活。仲間の心がひとつになった時、皇帝龍のパーツが分解し、そのメタルジャケットがワタルたちの魔神に装着された。龍王丸は必殺の風龍拳を敵の魔神に撃ちこむ。そこへ、魔神ジゴクアシュラと魔神オニベンケーが合体。ワタルに危機が訪れるが、必殺の皇龍雷激波で粉砕した。犬に変えられていた幻龍斎は元の姿に戻り、魔神島にも平和が戻った。だがそこへ、ドワルダーのあざ笑うかのような笑い声が! 一行は、一抹の不安を抱きつつ、ワタルは再会を約束して創界山を後にした。